仲良くなると雑になる心理には、意外な思いが隠されている場合もあります。親しくなればなるほど、思いやり溢れる関係が築けることもありますが、中にはぞんざいな扱いをしてくる人もいるでしょう。
これにはどのような理由があるのでしょうか。では今回は、仲良くなると雑になる心理に隠れた思いや理想的な接し方について詳しくお伝えしていきましょう。
仲良くなると雑になる心理に隠れた思い
せっかく仲良くなったのに、なぜかこちらの立場や都合に配慮してくれなくなった…というケースも。これには様々な理由があると考えられます。では、まずは仲良くなると雑になる心理に隠れた思いについて詳しく見ていきましょう。
依存している
仲良くなると雑になる心理が働く人は、相手に依存している可能性があります。充分に信頼関係が築けたと感じると、相手に甘えたり依存したりしてしまう人もいるでしょう。
安心感から無遠慮な態度をとってしまい、無意識のうちに相手を不快にさせていることも。「この人なら自分のことを受け入れてくれる」と思い込み、敬意の欠けた態度をとってしまう人もいます。
しかし「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、仲良くなっても礼儀を重んじる必要があるでしょう。
マンネリ化している
二人で過ごす時間に新鮮味がなくなってくると、仲良くなると雑になる心理が働く人もいます。好奇心旺盛な性格の人は、まだ知らないことに関心を抱き、理解を深めるためにアプローチをかけることが多いです。
このため一度知ってしまったことには興味を失くし、また新しいことを追求したくなる人も。マンネリ化を防ぐには、様々な話題を出したり、行ったことのない場所に誘ったりすると効果的です。
信頼している
仲良くなると雑になる心理には、相手への信頼感が隠されていることもよくあります。特に警戒心が強い人や、相手への気遣いを重んじる性格の人は、親密さが増すごとに安心感を持つ場合も。
このため自己開示できるようになったり、慎重に言葉を選ばなくなったりする人もいるでしょう。遠慮なく本音を話すことができる相手だと感じているので、つい雑だと思われかねない態度をとってしまう場合もあります。
不満が溜まっている
仲良くなると雑になる心理には、ポジティブな意味があることが多いのですが、中には相手に不満を感じているケースもあります。
親しくなるにつれて相手の短所や欠点が見えてきて、「○○するのはやめてほしい」と率直に言いたくても言えない場合も。
このケースでは、相手への不満が無意識のうちに態度に表れてしまうこともあるのです。不機嫌な表情を見せたり、言葉遣いが荒くなったりする場合もあるでしょう。
仲良くなると雑になる心理が働く人のタイプ
仲良くなるにつれて雑に扱ってくる人には、共通する特徴があります。では、仲良くなると雑になる心理になりやすい人のタイプについても詳しくお伝えしていきましょう。
気を許しすぎてしまう
仲良くなると雑になる心理が働く人は、この人と決めた相手に対して気を許しすぎてしまうところがあります。人間関係は「狭く深く」のスタイルで、苦手な人には全く心を開かないのに、信頼できると判断した相手に対しては、べったり甘えてしまうことも。このため無意識のうちに相手に負担をかけてしまう場合もあるでしょう。
自己中心的な性格
自己中心的な性格の人も、仲良くなると雑になる心理が働くことがあります。自分の都合だけを考えて行動する自由奔放な人は、知らず知らずのうちに他者を傷つけてしまう場面も。
何をすると不快に感じるか、相手の立場になって想像することができないので、つい雑な態度をとってしまう人もいます。また、自己中心的な性格の人は、仲良くしてくれている人に対して感謝の気持ちを持たないのも特徴です。
何かをしてもらっても「ありがとう」と言わないため、「雑な人だな」と思われてしまうことが多いでしょう。
コミュニケーション能力が高い
色々なタイプの人と仲良くなるのが得意な人も、仲良くなると雑になる心理が働くことが多いでしょう。人懐っこく、誰とでもすぐに打ち解けられる人は、急に砕けた口調になったり、いじるようなことを言ったりする場面がよくあります。
これに対して、笑顔で受け流す人や柔軟に対応する人もいれば、不快感が残ってしまう人もいるでしょう。悪気はないとしても、マナーやモラルを大切にすべき場面もあります。
他者の変化に気づきにくい
楽観的な性格の人や鈍感なタイプの人は、変化に気づきにくい場合がよくあります。周囲の状況の変化に鈍感なので、相手が不快に思っていることに気づかないケースもあるでしょう。
決して相手を傷つけたいわけではないのですが、親しくなると緊張がほぐれてジョークを言いたくなったり、本音を言いやすくなったりする場合も。これにより、周りの空気が凍り付いてしまうようなこともあるかもしれません。
仲良くなると雑になる人への理想的な接し方
友人をぞんざいに扱うような人とはわかり合えないと思うことも。しかしお互いに本音で語り合うことで、心が通じ合う可能性もあるため、接し方のポイントを参考にしてコミュニケーションを図ってみましょう。
自分の気持ちを伝える
仲良くなると雑になる人に対しては、正直な気持ちを伝えることが大切です。例えばやめてほしいと思うことをされたら、具体的な言動を挙げると共に素直な気持ちを伝えましょう。
「最近、〇〇な言動が多くて少し傷ついている」など、具体的にどのような言動が気になるのかを話せば、スムーズにわかってもらえるはずです。
また、逆に「〇〇してくれると嬉しいな」と要望を伝えることでポジティブな印象になり、相手にとっては言動を改めるきっかけになるでしょう。
相手の状況に理解を示す
仲良くなったからといって甘えている、大切に考えてくれていないと感じても、実はそうではない場合もあります。雑な態度をとる背景には、何かの悩みや問題が隠されていることもあるでしょう。
そんな可能性も考慮したうえで、相手の心に歩み寄ることも大切です。「最近何かあった?」「悩んでいることがあるなら話してね」と優しく寄り添うことで、お互いに思いやりを持ってやりとりできるようになる場合もあります。
自分の心を大切にする
雑な扱いを受けて心が傷ついている時は、相手のことを考えるよりも自分のことを大切にしてあげましょう。配慮のない言葉や行動で傷つけてくる人のために我慢する必要はないのです。
嫌な出来事を忘れるために趣味に打ち込んだり、友人に話を聞いてもらったりして気分をリフレッシュしてみましょう。心が癒され、今まで以上にいきいきと過ごせるようになれば、自然に優しく素敵な人たちが周りに集まってくるでしょう。
関係性を見直す
仲良くなったことで雑な扱いを受けることが続く場合、関係性を見直す必要もあるでしょう。関係を続けることがお互いのためになっているのか、第一は自分にとってプラスになっているか考えることが大切です。
せっかく築き上げた信頼関係を壊したくない思いから、相手の都合を優先する場合もあるでしょう。しかしまずは自分の心と向き合い、本当の声を聞いてあげる必要があります。
仲良くなると雑になる心理を知ると柔軟に対応できる!
仲良くなると雑になる心理について理解すると、適切な対処法がわかることが多いです。相手の態度に傷ついたり、違和感を覚えたりした際には、その気持ちを無視しないようにすることが大切です。
そのうえで、話し合えば理解してくれる相手か、それとも一旦距離を置くべきか、関係性によって判断するようにしましょう。