ハーバリウムを捨てるタイミングはいつなのか、毎日楽しみながらも疑問を抱いたことはありませんか。生花とは違って管理の手間がなく、長い間美しい花や植物を瓶の中で楽しめるハーバリウム。
プレゼントとしても人気があり、手作りの趣味を始める人も近年増えています。光の反射で空間が美しく演出できますが、ハーバリウムを最高の状態で楽しむためにも、捨てるタイミングがあることは知っておきたいポイント。
そこで今回は、飾るコツやケア方法、そしてハーバリウムを捨てるタイミングについて詳しくご解説していきましょう。
ハーバリウムを捨てるタイミングについて
ハーバリウムの捨てるタイミングに厳しいルールはなく、アイテムや飾る場所など、環境によっても劣化状態は変わってしまいます。では捨てるタイミングはいつか、目安となるポイントをそれぞれご紹介しましょう。
半年~1年
ハーバリウムを捨てるタイミングは、一般的に半年~1年といわれていますが、花材や直射日光などにより劣化スピードは変わります。ハーバリウムは専用のオイルに花材を漬けてあるので、永久に飾れるものではなく次第に色が褪せてしまいます。
購入した商品に鑑賞期間が書かれていることもあるので、それを目安にするのもOK。1年経過しても色が美しいものはたくさんありますし、色が褪せても花材の繊細さが残り違った楽しみ方ができる場合もあります。
感覚的に決める
ハーバリウムを捨てるタイミングは、以前のように綺麗に見えなくなったとき。あくまでも感覚的なことなので、購入して数か月、もしくは1年など、タイミングには個人差があるでしょう。
「充分楽しんだ」と思えるほどになったら、新しくハーバリウムを購入する時期。たとえば好きなカラーの花が徐々に好みの色味でなくなった時など、洋服や靴を新調するように気分的なことを活かしてみるのもよいでしょう。
汚れた時
リビングに飾るガラス瓶や、毎日使用するハーバリウムのボールペンなど、形状は色々とありますが、それらが汚れてしまった時も捨てるタイミングになります。
ボールペンは鑑賞できると共に実用的なアイテムでもありますので、ガラス部分が汚れたり傷がついてくすんで見えたりすることもあるでしょう。同じ花材でも、ガラス瓶で飾っているだけのほうが鑑賞期間は長くなる傾向がありますので、アイテムによっては定期的に新調することもよいかもしれません。
ハーバリウムを捨てる3つの手順について
ハーバリウムを捨てるタイミングがやってきた時、そのままゴミ箱に捨てるのか、それとも特別な方法があるのかわからない人も多いのではないでしょうか。そこで美しく鑑賞したハーバリウムを丁寧に処分するための正しい方法をステップごとにご説明しましょう。
牛乳パックに入れる
ハーバリウムは、可燃ゴミになる花材と漬けているオイルに分けることができます。オイルはシンクに流すと海洋汚染の原因になるので避けましょう。
使用されているのは、ミネラルオイルやシリコンオイル。このオイルは、食用油の廃棄と同じ手順になりますので、牛乳パックに入れて捨てることが可能です。もしくはポリ袋に入れて他のゴミと混ざらないよう注意して処分しましょう。
ペーパータオルで吸わせる
牛乳パックかポリ袋を用意したらペーパータオルを詰め込み、オイルを流し込んでしっかり吸わせてください。自然発火するリスクもあるので、もし窓際に置いているなど、温度が高めの場合はオイルは冷ましてから処分すること。また念のために水を一緒に混ぜておくと安心です。
しっかり口を閉じたら可燃ごみに
牛乳パックやポリ袋はきちんと口をテープで閉じるなど、オイル漏れを防ぐ処理をしておきます。ポリ袋は穴が開いてしまう危険もあるので、材質によっては二重にして使うこともおすすめ。口を閉じてこぼれない状態にしたら可燃ごみに捨てましょう。
ガラス瓶などの容器は再利用ができますので、洗浄して乾燥させて保管すること。もし処分する場合は、ビンゴミやプラスチックなど、それぞれの自治体の分別ルールに従って処分してください。
ハーバリウムを飾るコツとケア方法
ハーバリウムを捨てるタイミングは、飾る場所によって早まる可能性もあります。本来の透明で美しく輝く魅力を活かすためにも、飾る場所はとても大事なポイント。では、長持ちさせながら鑑賞するコツやケア方法などを詳しくご説明しましょう。
直射日光に注意!
窓際に飾ると太陽光が反射してとても綺麗なハーバリウム。捨てるタイミングがすぐにやってこないように注意したいのは「直射日光」です。キラキラと輝く場所には長時間飾らないこと。
日光は花材が色褪せる原因になりますし、ガラス瓶のように太陽光が一点に集中して収れん火災を起こす危険性もあります。短時間だけ直射日光が当たる場所に置いて鑑賞することはできますが、ずっと定位置にして放置しないよう注意しましょう。午前は窓際、午後はトイレなど、移動させて楽しむこともよいですね。
暖房器具の近くは避ける
ハーバリウムは高度ミネラルオイルなど、可燃性のオイルを使用していますので、火の気が近い場所だと危険です。常温で鑑賞する分には全く問題はありませんが、冬季の暖房器具の近くなどは引火するリスクが高まります。
キッチンのコンロ近く、リビングのヒーター近くなどは避けてくださいね。逆に水回りはハーバリウムと相性がよい場所なので、トイレや洗面所などで鑑賞することもおすすめです。
安定した場所に飾る
ハーバリウムはガラス瓶などを使うことが多いので、高いところから落ちたら割れるリスクがあります。オイルと花材、割れたガラスの処理はとても面倒。
しかもペットや小さい子供がいる家庭では危険です。できれば身長よりも低い位置で平面の場所が飾る場所の目安。玄関やダイニングテーブル、テレビ、パソコンデスクなど、手の届きやすいところがよいでしょう。
容器が割れた時の対処法
万が一ハーバリウムの容器が割れてしまったりヒビが入ったりした時は、まずそのままポリ袋などに入れて破片が飛び散らないよう集めておきます。
直接手で触るとケガする可能性もあるので、割り箸などを使うと安心。落としてしまい小さい破片が飛び散っている時は、オイルを拭き取る時に破片も一緒にペーパータオルなどで拭き取りましょう。
花材とオイルは、捨て方を参考にして処理してください。ヒビの場合はテープで処理できることもありますが、安全のために処理してしまいましょう。
オイルは混ぜないこと
鑑賞期間中にオイルが減ったように感じることもあるかもしれませんが、違うタイプのオイルを混ぜてしまうのは避けてください。シリコンオイルとミネラルオイルを混ぜると液体は白く濁ってしまうので、本来の輝きや透明感は楽しめなくなります。
また、メーカーが違うと同じ種類のオイルでも濁ることもあるので、ケアする際に注意してください。容器に入れるものは、ホコリなどがついていない花材と専用オイル。水を足すとカビの原因にもなるので、手作りする場合は作り方を必ず守ってくださいね。
まとめ
ハーバリウムを捨てるタイミングは、花材の色が変色した時や感覚的に綺麗に鑑賞できなくなった時が目安です。色々な種類のハーバリウムがありますので、美しい時期を楽しんだら新調して違った空間をお楽しみください。
処分する際は正しい手順で行い、オイルは排水溝に流さないこと。季節に合わせたりイベントに合わせたりして、ハーバリウムの世界を満喫しましょう。