会話が続かないのは、上手く話題を提供できない自分のせいなのか、内向的な性格が悪いのかと自己否定する原因にもなります。頑張れば頑張るほどつまらない空気になると、早くその場から離れたくなりますよね。
そこで今回は、会話が続かない原因や、ちょっとしたコミュニケーションを豊かにシフトする対策方法についてご紹介していきましょう。
会話が続かない原因について
会話が続かないのは、次のような原因や特徴があります。違和感のない空間にするためにも、思い当たる原因をまずは理解しておきましょう。
回答が短すぎる
会話が続かないシーンでよくあるのは、相手がボールを投げてくれても上手に投げ返せないこと。「今日はお天気がいいですね」「そうですね」と簡単に素っ気ない答え方をすると、せっかくの会話のチャンスもそこで終わってしまいます。
話しかけてくれる人は、相手の反応によってさらに会話を続けるか判断していますので、一言の答えだと「邪魔されたくないのかな…」と勘繰ってしまうでしょう。
「そうだね」「うん」「へえ」など、シンプルな答え方はとても簡単ですが、冷たい人に見られる場合もあるので、自分の印象を悪くしないよう注意しましょう。
苦手意識が強い
「自分は話がつまらない人間だ」「会話が上手にできない」など、苦手意識があると会話が続かない結果になりがち。実際に相手がそう思っているとは限りませんが、自分のスキルに不安を抱いているため、積極的にアプローチできないのです。
会話が苦手な人は世の中に大勢いますので、決して自分だけが抱える問題ではないことをまず知っておきましょう。できないのではなく、自分がそう思い込んでいるだけ。ちょっとした考え方の転換で、会話がスムーズにできることもあります。
遠慮しがちな性格
会話が続かないのは遠慮しがちな性格も影響しており、相手が話しかけられたくないのではないかなど、少し考えすぎる傾向があります。仕事中のちょっとした隙間時間に会話するなど、瞬間的に話ができないのはまさしく遠慮しているため。
邪魔しないよう声をかけずにいるのですが、実はそれを言い訳にして自分から会話を始められないのです。遠慮する人は相手と視線を合わせず、相手からも声をかけにくい状態に。他の人が話をしていても、会話に参加することはあまりないでしょう。
拒否されたくないから
会話が続かないのは、自分が話題を提供して嫌な顔をされたり無視されたりするのが不安なため。他人から否定されることを過度に不安に思う性格で、人の目にどう映るのかとても気にしています。
話しかけて聞こえないふりをされたらそれでもいいと気軽に考えられない性格なので、よほど相手と話が合うなど、自信のあるシーンでしか自分から会話を広げることはしないでしょう。
ネガティブな話題が多いから
話し好きな人でも会話が続かないことはあります。その理由は、自分では気づいていなくてもネガティブな話題や言葉遣い、話し方などで相手が楽しく感じないから。
「どうせダメだよ」「それはつまらないね」「あの人、いつも仕事が遅くて嫌」など。会話の相手が居心地が悪くなるため、ネガティブな雰囲気があると自然と離れてしまいます。
他人の悪口など、マイナスな気分になることは、場合によっては同じタイプの人を引き寄せるきっかけになります。しかし相手があまり反応してこないのは、気分がよくない雰囲気になっているからなのです。
空気が読めないため
会話が続かないのは、その場の空気が読めないためです。相手の話が終わっていないのに別の話題に変えてしまう、結論をすぐに言ってしまうなど、自分のペースで会話の流れを変えると相手は会話を続けにくくなります。
いつも自分が話す立場になりたい人、話したいことを一方的に話す癖がある人、相手の気持ちを読めない人などは、その場の空気が悪くしてしまいがち。意識していなくても、自然と会話が終わっていることがあります。
リアクションが乏しい
せっかく相手が話しかけてくれても無感情、無表情のコミュニケーションでは相手が戸惑ってしまいますので、会話が途中で終わることも。一緒にいても楽しくない雰囲気を与えてしまうと、自分は会話したくても相手が徐々に離れてしまうでしょう。
「○○さん、結婚したんだって」と言われて「へえ、そうなんだ」と淡々と反応すると、その話題はその人にとってつまらないものに。逆に「相手は誰?いつ結婚したの?」など、表情も言葉も豊かに反応すれば、会話の相手はどんどん話題を広げてくれます。
人見知りする
会話が続かないのは、人見知りする性格が大いに関係しています。コミュニケーションのとり方は性格によって変わるもの。積極的な人は誰にでも自分から話しかけることができますが、人見知りする人は緊張して言葉が出てこないなど、会話に不慣れ。
初対面では誰でもそのような気持ちになりますが、人見知りの性格だと知り合いでもぎこちない雰囲気になってしまいます。ただ全ての人に対してこのような態度になるとは限らず、自分のことをよく理解している友人や恋人などとは自然と会話できることもあります。会話に慣れないのと同時に、相手に慣れていないことも会話が続かない理由でしょう。
会話を続けるための方法について
会話が続かないのは、相手の性格やコミュニケーションスタイルも関係するものの、自分で改善できる部分も色々とあります。それでは、これから意識したい改善ポイントについてご説明しましょう。
相手をメインにすること
会話が続かない時は、相手を「主語」にしてみましょう。「私はこうです」ではなく「あなたはどうですか?」「あなたはどう思いますか?」と相手をメインにしたコミュニケーションにすると、相手が心を開きやすくなります。
自分に関心を寄せてくれている人に対しては、好意的に話をしたくなるもの。そんな心理作用も活用して、会話中に相手の名前を言うなど、一歩踏み込んだ距離感を意識してみてください。
話をきちんと聞くこと
会話が続かないのは、話題が少ないことだけが原因ではありません。きちんとやりとりするためには、相手の意見や気持ちを理解してあげることが大切です。
しかしただ聞いているだけでは相手は満足できないこともあるでしょう。そんな時は、オウム返しで相手の言葉を繰り返してみてください。「昨日の映画は面白かった?」「へえ、○○っていうお店があるんだ」など、相手の言葉を取り入れた会話にすること。簡単なテクニックですが、共感してくれたと相手は満足してくれます。
共通点を話題にする
会話が続かないのは、よく知らない相手の場合ではありませんか。あまり会話をしたことがない職場仲間などは、会話のきっかけがなく困りますよね。
共通点があると話がしやすくなるといわれていますが、とっさに相手と共通することを見つけるのは大変。そんな時は、その場の状況を共通点として話題にすることもできます。
たとえば職場の人なら「今日、忙しいですよね」となります。もし同じものを持っている人なら「それ、私も持っていますよ」など、スムーズに話題を見つけられるでしょう。
まとめ
会話が続かないのは、苦手意識や自分の性格に先入観を持っているなど、さまざまな対策ポイントがあるでしょう。最初に話しかけるのは勇気が要りますが、慣れてくると自然と会話の切り出し役になれるかもしれません。
天気、食べ物、ニュースなど、相手が誰でも話しやすいジャンルや話題をいつもネタとして持っておくと、さらに会話がしやすくなります。あまり肩に力を入れず、挨拶からスタートすることもおすすめです。