ハーバリウムの作り方は、思った以上に簡単で、ビギナーにも作れるアイテムです。可愛らしいガラス瓶に入ったお花。透明でキラキラと輝く素敵なインテリアアイテムで、気軽に楽しめる魅力があります。
「こんな綺麗なものが自分で作れるの?」と驚く方も多いようですが、今回は自分の世界観をアピールできる世界にひとつだけのハーバリウムの作り方について詳しくご紹介していきましょう。
ハーバリウムに必要な材料とは?
お花は空間を華やかにしてくれる存在ですが、生花を飾る場合、水やりや日当たりなど、あらゆる手間がかかります。仕事で家を空けてしまう方や、お手入れの方法がわからない方にとって、生活にお花を取り入れるのはハードルが高いですよね。
そんな方からも人気を集めるハーバリウム。ガラス瓶に入った揺らめくお花たちをハンドメイドするためには、次の材料が必要となります。
ガラスボトル
ハーバリウムを作る際に必要なガラスボトルは、100均でも購入できます。様々な種類がありますが、最初はスリムボトルなど、スタンダードな形がよいでしょう。
一般的にはガラス素材が使用されますが、プラスチック製でもOK。ただ、落としても割れないメリットはあるものの、プラスチックだと傷がつきやすいことや、紫外線で変色するリスクがあること、輝きがガラスほどではないことがデメリットです。
人気があるのは、高級感があるガラスボトル。しっかり蓋が閉まり、長期間密閉できるものを使用することが大切です。コルク栓タイプもありますが、ハーバリウムを作る場合は必ず防水スプレーで事前に処理しておきましょう。
また、容器は使用する花材のサイズや量とのバランスを考えること。花材が多すぎると、無理に詰め込んでしまい、ハーバリウムの魅力が最大限発揮できなくなってしまいます。
オイル
ハーバリウムの液体は何なのかという質問は多く寄せられますが、ガラス瓶に入っている液体の正体はオイルです。一般的なものは、シリコンオイルとミネラルオイルの2タイプ。
ハーバリウムの魅力を活かすために、無色透明で劣化しにくいものがおすすめされています。オイルは海外の安い商品もありますが、できれば国産の良質なものがよいでしょう。
また、オイル選びで意識したいのは粘度。粘度が低くなるほどボトル内のお花が揺れやすくなり、粘度が高いとゆったりした揺れ方になります。
花材
ハーバリウムを作る際に大切な材料となる花材。ハーバリウムは生花だと腐敗するため、長期間保存できるドライフラワーやプリザーブドフラワーを使用します。
完全に乾燥したもので、ガラスボトルの口部分に入るサイズ。一般的なドライフラワーなどは、そのまま飾るために作られており、ハーバリウム専用ではありません。
そのため変色したり色落ちしたりする場合もあるので、使用するオイルに一部を漬けて事前にチェックすることもおすすめです。人気がある花材は、小さく扱いやすいカスミソウやアジサイなど。花材はお好みで選び、自由にアレンジしてみましょう。
その他の道具
ハーバリウムの作り方は、基本の「ボトル・花材・オイル」の3アイテムがあれば簡単に作れます。制作するにあたり、あると便利なものはピンセット。
長いボトルを使う場合、花材をセットする際にピンセットがあると安心です。また、花びらをカットするハサミ、広いワークスペースや汚れ防止の新聞紙などもあるとよいでしょう。
ハーバリウムの作り方
材料が揃ったら、早速ハーバリウムを作っていきましょう。では、ハーバリウムの作り方についてステップごとに詳しくご説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
材料を乾燥させる
ハーバリウムの作り方で重要な点は、花材を乾燥させておくこと。市販のドライフラワーやプリザーブドフラワー以外にも、生花を乾燥させて使う方もいますので、その場合はしっかり乾いているかどうか確認しましょう。
水分が残っているとカビの原因になるので注意することが大切です。ボトルも同様に、事前に洗っておき完全に乾燥させておくこと。綺麗に長期間鑑賞するためにも大切なステップになります。時間がない場合は、ボトル内をアルコールで除菌することもできます。
デザインを考える
用意した花材をどのようにボトル内に配置するか、デザインを考えましょう。仕上がりをイメージしておくと、瓶詰めする時に迷わずスムーズに作業が進みます。
花材の量、長さ、配置などを考え、長いものはカット。全て同じ長さよりも花びらだけ、短い茎のものなど、変化をつけることでより一層素敵に仕上がります。
花材をボトルにセット
ハーバリウムの作り方で一番気になるのが、花材をセットする工程ですよね。コツは短いものから下に入れ始め、長いものは最後に入れること。ボトル内の空間も多少は必要なので、花材の根元をピンセットでつまみ、位置を決めていきましょう。花材同士を絡めるなど、バランスよく位置を調整してみてくださいね。
オイルを入れる
準備したオイルをボトルに入れていきましょう。この際に勢いよく注ぐと、セットした花材が動いたり、お花が潰れたりしてしまうので丁寧に作業することが大切です。
コツは、ボトルを傾けてゆっくりオイルを注ぎ、ボトルの内側を伝わせるようにすること。オイルはいくつか使用できる種類がありますが、単体で使うようにしましょう。種類の異なるものを混ぜると濁ってしまうので要注意です。
蓋をして完成
オイルを入れると気泡が浮いてくるので、3~5分ほどを目安に空気が抜けるのを待ってから蓋をしっかり閉めます。オイルを扱う際、衣類についてしまうとシミになるリスクもあるので注意が必要です。
もしオイルが付着した場合、すぐに拭き取っておきましょう。完成したボトルは、リボンをつけたりステッカーやタッセルなどで飾ったりしても素敵です。
ハンドメイドの注意点について
ハーバリウムの作り方は、とてもシンプルで簡単です。しかしちょっとしたところで本来長期間鑑賞できるものができなくなってしまうリスクもあるので、次のポイントを意識しながら作るようにしてくださいね。
入れてはいけないもの
ハーバリウムを作る際に入れてはいけないものは、湿気のある花材です。完全に乾燥したものでないと細菌の繁殖につながりますので、購入したドライフラワーも念のため袋から出して乾かしておくこともよいでしょう。
そして金属類も入れてはいけないアイテム。オイルに漬けている間に変色やカビの原因になりますので、アクセサリーなどは使用しないようにしましょう。
花や植物以外にも貝殻などを使うことがありますが、その際もしっかり洗って乾燥させておくことが必要です。
飾る場所に注意
せっかく作ったハーバリウム。飾る場所によっても劣化スピードが変わるので要注意です。一般的に綺麗に鑑賞できるのは半年~1年といわれていますが、紫外線が当たる窓際などにずっと置いておくと、花材の変色やオイルの劣化の原因になります。
透明感を楽しむには、レースのカーテン越しなどがおすすめ。もしくは、一日中日が当たらない場所に置いておくことも安心です。太陽光以外にも、ボトルを落として割らないよう安全なところに配置することも大切。
また、オイルを使用したインテリアなので火気厳禁です。キャンドルの隣やキッチンに飾る場合なども注意しましょう。
花材が浮いてしまう時は?
オイルを入れたら花材が浮いてしまう…ということがありますが、その場合はフィルムシートに貼りつける、またはワイヤープリーズを花に挿すといった方法があります。
ボトルの長さに合わせて花材をカットして、根元をリボンワイヤーで結んでおくと浮きにくくなるので、色々なやり方を試してみてください。
まとめ
ハーバリウムの作り方は、適切な材料を揃えてセットするだけなのでとても簡単です。慣れてくると、色々なバリエーションで作ってみたくなるはずなので、飾るシーンに合わせてぜひチャレンジしてみましょう。
贈り物としても人気がありますので、ハンドメイド作品で大切な人にサプライズすることもおすすめです。