特定の人としか話さない人の心理について気になることもあるでしょう。身近にいる人が挨拶すらしてくれなかったり、声をかけても素っ気ない態度をとってきたりする場合も。
それなのに、気に入った人とはとても楽しげに話しているのを見て、モヤモヤした気持ちになることもありますよね。そこで今回は、特定の人としか話さない人の心理と接し方について詳しくお伝えしていきましょう。
特定の人としか話さない心理になる理由
特定の人としか話さない人の心理になるのは、様々な理由があると考えられます。まずはよくあるケースについて詳しく見ていきましょう。
慣れていない人と話すと緊張する
特定の人としか話さない人の心理になるのは、人見知りするタイプだからです。初対面の人や慣れていない相手と話すと緊張してしまうため、つい避けてしまうこともあるでしょう。
慣れていない相手に対しては、自分のことをどう思っているかわからない、相性が合うかどうかが掴めないといった不安があります。このため極力関わりを持たないようにして、業務上必要な連絡のみにするというケースもあるでしょう。
自分のペースを大切にしている
マイペースな人は、興味の向くままに行動しています。やりたいことをやる、話しかけたい人に話しかけるということをポリシーにしているため、特定の人としか話さない心理になる場合があります。
自分のペースを大切にする人は、性格が合わない人や一緒にいて楽しいと思えない人とは遠慮なく距離を置くものです。「嫌われたくない」「関係が悪化したら困る」といった不安を抱えていないため、気ままに伸び伸びと行動していることが特徴です。
同じ趣味を持つ人と話したい
趣味を大切にしている人は、同じ趣味を持つ人との会話を楽しむこともよくあります。知識や情報を共有したり、好きなものの魅力について熱く語り合ったりするのがとても楽しいので、日々の習慣になっていることも。
このケースでは、身近にいるけれど接点がない人と話すよりも同じ趣味を持つ人と話すことのほうが優先順位が高くなってしまいがちです。話したいことが日々更新されていき、自然と他の人との関係が希薄になってしまう場合もあるでしょう。
過去に傷ついた経験がある
過去に他者とのやりとりで傷ついた経験がある人は、特定の人としか話さない心理になることがあります。人間関係を広げても辛い思いをするだけだと悟っているため、殻に閉じこもってしまう人もいるでしょう。
慣れていない相手は何を考えているのかわからないので、心無い言葉や意見の相違によって傷つきたくないと思うケースも。自分を守るために、旧友や信頼できる人とだけ親しくするようにしている場合もあるでしょう。
特定の人としか話さない人の特徴
特定の人としか話さない人には共通する特徴があります。こちらについても詳しくお伝えしていきましょう。
内向的な性格
内向的な性格の人は、新しく友人を作ったり職場仲間との交流を深めたりするのが苦手な場合が多いです。優しく話しかけてくれる人に心を開くケースが多く、自分からアプローチすることはほとんどないでしょう。
本当は話してみたい人や親しくなりたい人がいても、どのようにして話しかければいいかわからないということも。一歩目を踏み外して相手から白い目で見られるのが怖いので、つい縮こまってしまう場合もあります。
神経質なタイプ
不安になりやすく細かいことを気にするタイプの人は、特定の人としか話さない心理になりやすいでしょう。コミュニケーションにおいて「相手からどう思われるか」ということに重きを置いており、小さな失敗でも自分を許せないことも。
少しでも会話が噛み合わない瞬間があると自分を責めてしまうので、そもそも他者と話さなければいいと予防線を張る場合もあります。
依存しやすい
気が合う人や自分を大切にしてくれる人と出会ったら、「自分にはこの人さえいればいい」と思ってしまう人もいます。依存しやすいタイプの人は、ただ一人気に入った人を見つけたら他の人のことはどうでもよくなってしまう場合も。
このため自分から挨拶したり愛想よく接したりすることもなく、次第に敬遠されるようになるケースもあるでしょう。しかし自分には信頼できる人がいるので、充分心が満たされているということもあるのです。
他者を信頼しづらい
他者を信用するまでに時間がかかる人は、人間関係が狭く深くなりがちです。緊張しつつも話をして、相手の内面や敵意がないことを理解できたら、ようやく仲間として認識できる場合も。
慎重な人や警戒心が強い人は、他人を心から信用できるまでじっくりと本質を見極めます。それにはかなりの時間や労力を要するため、なかなか新しいつながりを持つことができず、特定の人としか話さない人の心理になる場合もあるでしょう。
特定の人としか話さない人と親しくなるコツ
声をかけてみたい人がいても、いつも特定の人としか話していない姿を見ると躊躇してしまうこともありますよね。では、思いきって話しかけて親しくなるためのコツについて詳しくお伝えしていきましょう。
様子をうかがいながら話しかける
特定の人としか話さない人に対しては、様子をうかがいながらそっと話しかけることが大切です。気心の知れた人としか話をしない、信頼できる人の前でしか笑顔を見せないという人は、内向的な性格の可能性が高いでしょう。
この場合、急に話しかけると驚かせてしまい、警戒心が強まるリスクがあります。このため相手がリラックスしている時に他愛ない話をしたり、困っている時に優しくサポートしてあげたりするとよいですね。
共通の話題を見つける
話す機会を作ることができたら、次は共通の話題を見つけてみることが大切です。相手の好きなものや趣味について質問し、自分と共通するポイントがないかどうか探ってみましょう。
同じものに興味を持っているとわかれば、一気に距離が縮まる可能性もあります。もし共通点が見つからなくても、相手の好きなものについて知りたい、理解したいという姿勢を見せることで好印象を持たれやすくなります。
気持ちに寄り添う
特定の人としか話さない人は、他者から否定されたり非難されたりすることを恐れている場合もあります。自分を傷つける人とは関わりを持ちたくないため、自ら人間関係を狭めているケースも。
このような人に対しては、共感したり肯定したりすることを心がけましょう。気持ちを伝えてくれた時は「確かにそう思うよね」「大変だったね」と優しく寄り添うことで、自然と心を開いてくれる可能性もあります。
焦らずに距離を縮める
焦って距離を縮めようとしたり、馴れ馴れしい態度をとったりするのは避けましょう。相手のペースを尊重し、ゆっくりと関係を深めていくことが大切です。
例えば悪気はないとしても、しつこく連絡したり相手のプライベートについて無理に聞き出そうとしたりするのはNGです。不安にさせないよう配慮することが必要不可欠で、まずは自己開示をして警戒心を解いてあげるのもよい方法でしょう。
まとめ
特定の人としか話さない人の心理を知ると、適切な接し方がわかることは多いです。気さくでオープンな性格の人からすると、あえて自ら人間関係を狭める理由が理解できないケースも。
しかし人それぞれ事情があることを知った時、一回り大きく成長できる場合もあるのです。特定の人としか話さない人には、プレッシャーを与えないよう配慮しながら少しずつ親しくなっていきたいですね。