質問ができない人は 仕事でわからない時に最終的に自分で判断してしまいミスすることが多くなります。勉強も同じく、誰かに助けてもらうことをせずわからないままにしていると、本来得られる知識が吸収できないことに。
他人に質問ができない人には原因がありますので、改善するためにも根本から明確にし、これからは職場でも気軽に質問できる人になりましょう。
質問ができない人の原因と理由について
「わからないことがあったら聞いてくださいね」と言われても質問できないシーンは、意外と多くの人が経験しているのではないでしょうか。わからないままにしておくのは一番よくない状態ですが、質問したくてもできない…という不安を抱えて毎日暮らすのもストレスに。まずは質問できない人の原因や理由をご説明しましょう。
指導者がプレッシャーをかけるため
質問ができない人の原因は、自分ではなく職場環境に問題があることも。たとえば仕事を教えてくれる先輩や上司がとても高圧的なので、教わる側の人は萎縮してわからないことがあっても質問できないこともあるでしょう。
「この仕事は簡単だから間違えないで!」「皆すぐ覚えることだから」など、心理的にプレッシャーをかけてくる人はいますよね。そんな教え方をされると、ミスすることに余計に不安を抱き、きちんと作業をしても間違えてしまうこともあります。
「さっき教えたばかりだよね」と厳しい叱り方をされると落ち込んでしまい、わからないことがあっても質問できないのです。
迷惑をかけたくない
質問ができない人の原因は、とても気を遣うタイプのためです。質問したい相手が近くにいても、忙しそうにしていると声をかけてはいけないと思ってしまいます。
「時間がないから今は無理」と冷たく断る人はあまりいないかもしれませんが、そのように拒否されるのがとても怖く、わからないことがあってもつい自分一人で抱え込んでしまいます。
質問すれば数秒で答えが見つかることなのに気を遣う性格のため、一人で解決するために余計な時間がかかります。すると作業効率にもデメリットがあり、質問しないために自分の評価まで下がる可能性があります。
コミュニケーションがとりにくい環境だから
質問できない人の原因は、職場がシーンとしており発言しにくい環境があるためです。皆が黙々と働いている環境は、コミュニケーション不足になりがち。
仕事の質問ができない雰囲気があり、お互いに配慮の姿勢がありません。困っている人を見ても「大丈夫?」「わからないところはない?」と助け合う関係がない職場は質問がしにくく、仕事の連携がとりづらくなります。会社全体の交流が少ないところは個人主義になりがちです。
わかったふりをしているため
質問ができない人の原因はプライドが高く、教わった時にすぐわかったふりをしていることで、難しいことがあっても質問ができない状態です。「すでに知っている」という姿勢をアピールしているので、今更人には聞けない状態。
プライドが高い人や他人の評価を気にする人は自己判断で作業を進めてしまい、結果的に大きなミスにつながることもあります。そのような失敗があると、改善するよりも尚更わかったふりが多くなり、一人で悩みを抱え込み仕事が嫌いになることもあるかもしれません。
わからないことがわからない
質問ができない人の原因は、全く初めての作業をいきなり丸投げされるなど、わからない部分や把握できないことが多すぎるため。忙しい人から「ここ、やっておいて」といきなり仕事を振られても、手順も目的も知らないのでどこから手をつけるべきかわからず、頭が真っ白になってしまいます。
たとえば新入社員が複雑な仕事を頼まれるようなシーンで、質問すること自体に抵抗はなくても、何を聞くべきなのか判断できないのです。スピーディにやり方を説明される時も同じく、何ひとつ理解できない状態から作業をスタートするのはとても負担になりますよね。
勇気がない
質問ができない人の原因は、他人に話しかけるのが苦手で勇気がないためです。コミュニケーションに苦手意識があると、声をかけた時に相手がどのような反応をするか考えすぎて怖くなってしまうでしょう。
素っ気ない態度や無視など、ネガティブなイメージばかり湧いて声をかけられない状態に。また、勇気を出して「すみませんが…」と最初の一言を言っても、その後に何を話せばよいのかわからないことも質問できない理由です。
内向的な性格の人は、誰かが「大丈夫?」と声をかけてくれるのをひたすら待ってしまうでしょう。
質問できる人になるためにやること
仕事の質問はとても大切で、コミュニケーションでより他者とつながるためにもやるべき時はやる必要があります。質問ができない人は、これからは次の方法で負担を感じず気軽に周囲の人に声をかけられるよう改善していきましょう。
質問しないデメリットを考える
質問ができない人の原因は、職場の雰囲気や自分の性格など、色々な要素が考えられます。しかし一人で解決する前に、質問しないとどうなるかデメリットを考えてみてください。
まずありがちなのは、解釈を間違えて仕事のミスにつながること。人によっては失敗が怖く質問できなくなることがありますが、疑問点を放置すると自分のスキルアップもできませんし、コミュニケーション能力の低下にもつながります。
自分の頭を使って考えることはとても大切。しかし効率的に仕事をして他者と連携するためにも、わからないことは質問するべきです。そのまま放置して、自己流に解決策を考える時間はとてももったいないもの。
スキルアップや自己成長の機会がなくなり、「質問しない人」という印象を植えつけてしまうと、周りも今まで以上にサポートしてくれなくなる可能性があります。
ビジネスシーン以外で会話を増やす
質問できない状況を改善するには、休憩時間などを使い世間話など、気軽なコミュニケーションも心がけてみましょう。上司に質問がしにくいのは距離感があるため。
先輩や同僚も同じく、距離を感じると世間話すらしにくくなります。作業をスムーズにするためにも普段のコミュニケーションはとても重要なので、天気の話や挨拶などで声をかける練習をすること。世間話が気軽にできる人が増えたら、質問も遠慮なくできるようになります。
質問する相手を把握しておく
質問してから相手に「後でもいい?」と拒否されると、とても不安になり迷惑をかけた気分に。質問できない人は、これからは質問内容に合わせて誰に聞くか判断する習慣を始めましょう。
手当たり次第に質問するのは迷惑がかかる可能性がありますが、担当者に聞くことなら当然なので相手も納得するでしょう。また、質問する際は聞きやすいタイミングを掴み、忙しくしていない時など、相手の様子も観察しておくと安心です。
相手の都合からうかがう
「今質問しても大丈夫ですか?」「お時間がある時に教えていただきたいのですが…」と相手の都合を聞いてから質問する姿勢でいると、いきなり拒否されにくくなるため、冷たくあしらわれる不安も改善できます。
作業中に「ここがわからない」と相手の邪魔をする質問の仕方は、あまりマナーがよくないのでおすすめではありません。わからないことを質問するのは当然。その際には、相手の立場も少しだけ考える余裕を身につけましょう。
まとめ
質問ができない人は、コミュニケーションで苦手なことが他にもあるかもしれません。質問は意思表示のひとつ。とくに職場ではミスをしないためにも必要最低限のコミュニケーションはするべきなので、まずは気軽に会話ができるように練習してみましょう。